題名まだ考えれてないので。とりあえず学園物とだけ。

 春。

 満開の桜。舞う花びら。

 新しい制服。新しい靴。

 新しく気持ちを入れ替えて、僕は僕の日常を過ごすための学校へ行く。

 玄関で靴を履き替えて教室へ向かう。

 浮ついたルンルンとした気分で廊下を歩きその先にあるクラスの扉をガラリと開けた。

 今日からここで僕は日常を、楽しい楽しい学校生活を送るんだ!

「おはようございます!」

 そう言って僕は教室の扉を開けたものの、そこにはまだだれ一人人は来ていなかった。初日から一番か。でもみんな遅すぎない....??

 だってあと10分でチャイム鳴るよ?あれ?僕がおかしいの??

 そんな心配を抱きつつ自分の席へと座った。

 窓側の一番前の席。ぽかぽかとした日光が僕を照らしてくる。あたたかいな。なんだか眠くなってきた............

 

 

「ねぇ!起きて!おーい!起きて!はやく!」

 ガタッ!僕は席をバッと立った。えっ!?なに!?っていうかみんないる!?なんで!?

「おい君。初日から寝ているなんて言い度胸じゃないか。早く自己紹介をしたまえ」

 そういったのはいかにも教師というような面構えの教師であった。僕は寝てしまっていたことに反省しつつ自己紹介を始める。

「えーっと。名前から!僕の名前は北野友斗です!好きなものはー特にないです!よかったら仲良くしてやってください!」

 好きなものは特にないですってなんだよ!!テンパりすぎたっ!!!!!そんなことを思いつつ座ると一応みんな拍手をしてくれた。少しほっとして次の人の自己紹介を聞くことにした。

 順番は僕が最初だったらしく横へと回っていった。

「皆さん始めまして!っていっても知り合いおおいいんだけどね~。えっと、名前は戸田白馬です!えっとー前のところでは神様やってました!ここで使える特技.......?っていうか能力は見た目を変えたりする感じのやつです!まぁ適当によろしくしてやってください!」

 そういったのは隣の席の上のブレザーを胸あたりまでカットし、ズボンまでも半ズボンに改造している、猫耳のついた帽子をかぶった男の子だった。

 なんだこいつ。コスプレでもしてんのか?って僕は思った。っていうか自称神様とか痛くね?え?なんなの?っていうかなんでみんなザワザワしないの???

 僕は隣の席の白馬と名乗った男に声をかける。

「ねぇ君あのー神様ってホント.....??」

「うん。まぁ本当だけど.......?どうしたの?」

「いや、あのね?いや、神様ってこんなとこにいるの.......??」

「うーんわかんないけどそれなりにはいるんじゃない?ここには」

「なんで...??」

「なんでって..........ここはいろんな世界で主人公だった非日常しか送ったことがない人が日常を学ぶためにある学校だから僕ぐらいの人がいても不思議じゃないよ?当たり前でしょ??」

「はぁ!?!?!?!?」

 僕は思わず席を立ってしまった。寝てしまったりほかの人が自己紹介してるのに席たったりしちゃって初日から赤っ恥なんだけど、それはどうでもいいんだ。コイツマジでいってんのか!?!?

「おい君。態度が悪いぞ。何してるんだ」

「あわわ!?すみませんっ!!えっとえっと!?先生!ここって何なんですか!?」

 質問アホすぎるな。っていうかコイツの嘘かもしれないじゃないかっ!そうだそうだ!

「あぁ、お前は普通生だったっけか?なんにも知らされてないんだったな。ここはな。お前の住んでる普通の世界と違う非日常を送っている人たちが通う学校なんだぞ。だから能力者とかすごい才能もってる奴とかがいるんだ。寝てたから言えなかった。すまないな」

「えっ!?じゃあ先生は!?」

「先生も一応君のいる世界の人ではないぞ。まぁそんなに驚くな。大丈夫。君の将来はもうしっかりと確保してある。ここに来た生徒はみな好きなものになれるんだ。あ、普通生のみだがな」

「普通生とは!?」

「お前みたいに何も知らずにここへ来た日常の中の日常。いわゆる普通すぎる生徒のことだよ。そのままだ!」

「はぁ!?もう意味わかんなすぎるんですけど!?」

「面倒くさいやつだなぁ!お前は普通にしてればいい。わかったな?とりあえず座れ」

「はぁ!?いやだよ!そんなこ......うわ」

 ガタン。俺の体は勝手に椅子へと座りに行った。なんだこれ。もしや先生の能力的な??

 っていうか本当にここそんなとこなの?でもいまから高校受けなおすわけにもいかないし...........ひひひひひ.........開き直ろうかな..........そうじゃん?こんな楽しそうな高校生活そうそう送れないぜ?そうだよ。俺ならいける。たぶん行ける。問題ないさ......はははははーバタッ

 俺は意識が遠のいて気絶したようだ。